JOJOについて思うところ 2010

今から3年ほど前、JOJOについてTwitterで延々と語った夜がありました。当時は巷で話題になった(?)JOJO語り、あれから結構時間も経って読んだことのない方もいらっしゃると思うので、その時の記録をいま再び。(笑)
2010年11月なので、当時はまだSBR連載中でしたね。現在のジョジョリオンも含めて、アップデートした方がよいかしら??(笑)

ジョジョファンの方、感想お待ちしております(笑)

さて、JOJOについてだけどさ。
2010-11-11 23:16:03

「JOJOの奇妙な冒険」てのは一言で云うと「血統」そして「歴史」なわけですよ。おじいちゃんとおばあちゃんが結婚したからボクがいる・・・これ当たり前ですよね。だから、「第○部はJOJOじゃない」とかってのは間違ってると思うんですよね。
2010-11-11 23:18:43

JOJOは「歴史」なんですよ。そりゃあ幕末好きな人もいるし、戦国時代が好きな人もいる。近代史が得意な人だっているし、私みたいに弥生時代でギブした人もいる。だけど、全ての時代を経て現代があるんですね。それと一緒で、どの部もJOJOを語る上でははずせないわけです。
2010-11-11 23:19:43

JOJOについて話すときよく出るのが「波紋編」vs「スタンド編」の構図です。わかります。すっごくわかります。確かに3部以降、スタンド(最初は「幽波紋」と表記もされてましたが)が出たときは私も「?」と思いました。しかし、「スタンド」という概念をつくりあげることによって、それ以降の
2010-11-11 23:22:57

3部以降、スタンドでずーっと話が続くことからわかるとおり、世界観を無限に掘り下げる事に成功したのです。続いて、各部の私なりの感想及び読みどころについてお話ししたいと思います。
2010-11-11 23:26:12

第1部、JOJOが出たときはかなり衝撃的でした。個人的にはまるで洋画を読んでいるような、そのよく練られたストーリー展開に一番の魅力があると考えております。JOJOとDIOの因縁、そして成長がゴシックホラーの雰囲気に包まれながら見事に展開されていきます。そして主人公の死という結末
2010-11-11 23:29:11

そして第2部の展開を匂わすラストは、まさに洋画!JOJO史上、というより漫画史上に残る見事な終わり方だと言わざるを得ません!
2010-11-11 23:31:09

ある意味第1部で「これ以上ない」という見事なストーリー展開と結末を見せたJOJO、第2部は1部を超えられないか・・・という不安は杞憂に終わりました。なんてったって主人公が第1部の血筋をひき、なおかつ性格は真逆というこれまた素晴らしい設定で始まったのです。これは期待せざるを得ない!
2010-11-11 23:32:55

ちょっと休憩。電話かかってきた。
2010-11-11 23:33:37

さて、電話終わったので続き書くか。あ、ことぶきさんの言うとおり、ネタばれになっちゃってるな。これから楽しみにしていた人たちはごめんなさい。。。
2010-11-11 23:47:20

でも、言い訳をすると、JOJOに至っては、「先がどうなるだろう」という楽しみ方も勿論いいけれど、結果がわかっててもそこに至るまでの過程はすごく楽しめると思います。例えば、映画の名作を何度も見る感じに似ている。
2010-11-11 23:48:31

個人的に、第2部に引きこまれたところは、序盤、第1部で味方だったはずのストレイツォが敵として出てきたところ。あれだけの人格者でも欲におぼれる事がある・・・人間のあやうさを見事に描写したJOJOvsストレイツォ戦は、まだ10代の私には衝撃的すぎました。そしてラストも
2010-11-11 23:52:01

生態系の頂点を極めたカーズの最期、あんな結末きっと誰にも思いつかないッ!!ちなみに、最新のSBR(第7部)で出てきたマジェントマジェントという敵の最期も、第2部の結末を連想させるオマージュとなっています
2010-11-11 23:55:10

つーかこれ最後まで書ききれるのだろうか・・・ちなみに、ことぶきさんの質問に答えると、下書きなどはせず、即興で書いております。。。しかも手元に資料なしw
2010-11-11 23:56:15

続いて第3部、ついにスタンドが登場します。この3部、1,2部と少し作品の色合いが異なりまして、パーティで敵を倒しながら旅を続ける、いわばロードムービー的な作品となっています。1,2部はひとつの大きな流れがあったので単行本向け、3部は何週かで敵を倒していくといったより週刊誌向け
2010-11-11 23:59:04

という気がしています。第3部が人気が高いのも、そこら辺と無関係ではないと思います。ストーリー展開的には1,2部のほうが映画的で好みなのですが、何せ3部はスタンド登場というターニングポイントの作品、しかもそれまでの「戦闘力が高い方が勝ち」という世界を打ち崩し、
2010-11-12 00:01:07

「能力の相性と使い方、相手の裏をいかにかくか」というところで勝負が決まっていくところに決定的なおもしろさがあるのではないでしょうか。
2010-11-12 00:02:14

続いて第4部。ここらでさらに従来のJOJOファンに物議を醸し出す「仗助編」がはじまります。舞台は「杜王町」という、日本の閑静な住宅街です。ちなみに、ここは荒木先生の故郷仙台がモデルとなっているらしいです。
2010-11-12 00:06:50

この部は全体のストーリーがあるというよりは個々の「エピソード」の集まりで構成されている気がします。従来のいわゆる「バトル」的なものもあれば、「女ストーカー」や「漫画家」「料理人」はては「宇宙人?」までもがスタンド使いとして出てきます。気軽に読める分、シリアスな映画的ストーリーを
2010-11-12 00:08:57

求める方には少々物足りないかも知れません。ちなみに荒木先生はコミックのカバーで「4部になってスタンドが弱くなったと言われるが、日常の恐怖を描きたい」といったような内容をコメントを書いていた気がしますが、まさにその通り!ラスボスはまさに狂気の塊!
2010-11-12 00:10:27

暴力的な怖さというよりは得体の知れない恐怖といったほうが正しいでしょうか、この辺描かせたら荒木先生の右に出るものはいませんね。
2010-11-12 00:11:11

ちなみに、このラスボス、ある性癖を持っているのですが、当時連載で読んだときは恐怖を覚えたものです。さらに数年後、爆笑問題の太田夫人が同じ性癖を持っていると知ったときには「荒木先生マジやべぇ!!」と驚愕したものです。
2010-11-12 00:13:43

そしてこのラスボスの最期も、かなり衝撃的でした。こんな死に方、あるの!?みたいな・・・でも、この死に方がふさわしいと納得させられてしまうんですよね。
2010-11-12 00:14:36

第5部は舞台をイタリアにかえます。この辺から荒木先生の画力が神がかってきます。もはや絵画、芸術の域に達してきます。一コマ一コマ、芸術作品を見ていく感覚、これを数百円で味わえるなんて、なんていい世の中だと心底思わせてくれます。
2010-11-12 00:16:50

話が逸れました。第5部のジョルノジョバーナは血統的には実はJOJOじゃないんですね。彼はDIOの血をひいているんです。こんな設定!ありですか!!!
2010-11-12 00:18:06

そしてこのシリーズは、なんと言っても名言が多すぎるッ!ギャングの世界が舞台ですが、男の生き様のぶつかり合い、信念が物語中にちりばめられています。ここで名言をひとつ紹介しましょう。「『覚悟』とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことだッ!」これだけで、第5部読む価値あり!
2010-11-12 00:21:42

ちなみに、第5部あたりから、各登場人物の人格形成の上で決定的な過去のエピソードが物語の合間に挟まれるという手法が顕著になってきました。今までもそれぞれの過去の背景が物語に深みを持たせていたJOJOですが、そのエピソードを挟み込むことでストーリー全体に緩急を持たせたり、より映画
2010-11-12 00:27:58

っぽくなってきたような印象を個人的には受けています。個人的一押しエピソードは、主人公ジョルノの仲間アバッキオの回想シーンです。元警察官だった彼が、なぜギャングの世界に身を投じたのか、涙なくして読めません。。。
2010-11-12 00:29:38

続いて第6部のストーンオーシャン。今度のJOJOは女性!というわけで、承太郎の娘が主人公です。殺人の濡れ衣を着せられ無実の罪で刑務所に投獄された空承ジョリーン。その背後に秘められた陰謀とは・・・
2010-11-12 00:29:52

この部、ラスボスの信念がヤバイです。彼は彼なりの考えで、本気で世界をよくしようとしている。彼はいっぺんも間違った事をしていないのです。誰かにとっての正義とは、必ずしもみんなにとっての正義ではない・・・そんなことを思わせられるラストバトルは必見です。どこかデビルマン(原作)と
2010-11-12 00:32:25

重なるのは私だけでしょうか・・・
2010-11-12 00:32:45

さて最後。一番新しいSBR(Steel Ball Run)についてです。こちらは連載を読んでおらず、単行本のみでおっているのをまず最初にお断りしておきます。単行本でもすでにラスボスとの戦いが佳境に入っているのでもしかしたら連載はもう終わってしまっているかも知れません・・・
2010-11-12 00:34:46

SBRは当初、JOJOの続編というよりは、パラレルワールドの話として始まりました。バトルものではなく、馬のレースを主軸に置いた、荒木先生の新境地とも言えるスタートでしたが、話が進むに連れどういうわけか、やはりスタンド同士の戦いに落ち着いていきました。
2010-11-12 00:36:17

パラレルワールドということで、第1部からの登場人物を彷彿とさせる名前が続出、それだけでJOJOファン鳥肌ものでした。なんせ主人公はジョニィ・ジョースターですが、もうひとりの主人公はジャイロ・「ツェペリ」ですからね。あのツェペリですよ!
2010-11-12 00:38:43

ちなみに、1部のツェペリさんの名前はウィル・A・ツェペリでしたっけ確か。
2010-11-12 00:39:13

第7部のテーマは「友情」そんな気がしています。ふたりの友情にはマジ泣かされます。馬で北米横断レースをしながら戦っていくストーリー展開は第3部的ですが、「友情」という面では、2部のジョセフとシーザーのようでもありますね。
2010-11-12 00:41:16

特にお気に入りのシーンが、11人の敵とのラストシーン。雪が降り積もる中ふたりの乾杯シーンは切なすぎ!涙流すよこれは!まるで映画のワンシーンです。
2010-11-12 00:43:29

まだまだ語りたい事は山ほどあるのですが、いい加減寝れなくなるので、今回はこの辺でしめたいと思います。ちなみに、荒木先生はJOJOの一貫したテーマは「人間賛歌」であると述べています。人間への生への賛歌。個人的には第5部あたりからそれがわかりやすく出ているなーと思います。
2010-11-12 00:45:26

JOJOは単にいわゆる「バトルもの」とか「知恵比べもの」ではなく、登場人物それぞれの人生を丁寧に描き、その交差をストーリーに載せている「伝記」とも言えるでしょう。そういった意味で、冒頭でいった「歴史物」として捉えるのが個人的には一番感覚として近いのではと思っています。
2010-11-12 00:47:20

なので、ただ単に「絵が苦手」とか「ゴゴゴゴってわけわかんない」とか「戦いものでしょ?」とかでどうか避けないでいただきたい。そこには男の人生が描かれているのだから・・・
2010-11-12 00:48:14

というわけで、だらだらと書きましたが、もし読んで下さっている方がいらっしゃいましたら、どうもありがとうございました。なお、今回書いた内容は私の記憶の中にあるものだけで書いているので、事実に相違や、解釈に間違いがあるかもしれません。何卒ご容赦頂ければと思います。
2010-11-12 00:49:39

はぁ。つっかれた。こうなることがわかっていたから、まとまった時間とった時じゃないと書きたくなかったんだよなw
2010-11-12 00:50:18

ああ、俺1時間も語ってたのか
2010-11-12 01:00:27

「作りながら学ぶHTML/CSSデザインの教科書」は最高に分かりやすくて捗った!


作りながら学ぶ HTML/CSSデザインの教科書

実際にサンプルサイトを作りながら、ステップ・バイ・ステップでHTML/CSSを学べる一冊。サンプルサイトも、シンプルながらお洒落でかわいい!ので、どんどん作りたくなります。

本書はホームページ制作に興味のある初心者をメインターゲットとしていますが、これからのメインストリームとなるHTML5で追加されたタグなどについての解説もあるので、(私のように)今まで独学で学んできた方が学び直すのにも最適な一冊となっています。

各章の冒頭に、「この章でできること」が1~2ページにまとめられていたり、章内の各項目でも、最初にページの「before→after」のイメージが掲載されているなど、これから学ぶことのゴールが見えやすく、学習のモチベーションを保てるように工夫されています。

また、初心者が陥りやすいミスや、実践で役立つワンステップ上の知識など、補足事項が載っているコラムも充実しています。

コードやページサンプルが色分けされていることにより、非常に内容がわかりやすくなっています。
コードの色分けは文書構造が一目で理解しやすく、また、特に初心者が混乱しがちなpaddingとmarginの違いなども、cssの指定がどの部分に適用されているかが視覚的にわかりやすく説明されています。

また、floatを使ったページレイアウトについては、9ページほど割いて丁寧に説明してあります。(私のような)初心者が陥りがちなミスの回避法や、今ままでどうやってレイアウトの不都合に対応してきたのかの歴史(?)、さらにはCSS3での「フレキシブルボックスレイアウト」についても触れられています。

個人的には、前述のfloatの制御についてと、メニューなどのナビゲーションについて、現在のスタンダードを体系的に学びなおせたのがよかったです。
冒頭にも書きましたが、初心者の方や、昔独学で学んだきりの方にオススメです!