成田祇園祭Ustream配信に思う (前編)

成田の夏の風物詩、成田祇園祭が今年も7月6日~8日の3日間にわたり、盛大に行われました。

今年、(観光的な視点で)際立っていた点は、Ustream配信(インターネットでの生中継)が行われていたことではないでしょうか。

成田祇園祭Ustream中継画面キャプチャ (MCEFactory)

成田市観光協会協力の下、MCEFactoryと、地元ケーブルテレビNCTVがそれぞれ3日間、成田祇園祭を中継し、成田のPRに一役買っていました。

今年は用事や仕事が重なり、無念にも祭りに繰り出せなかったのですが、この2社のおかげで、Ustreamでの中継で祭り気分を味わうことが出来ました。

ただ、それぞれのUstream中継を見て、課題も改めて浮き彫りになってきました。ここで、思ったことをつれづれと書きたいと思います。

なお、これから書く内容はあくまで個人的な感想に基づくものです。

MCEFactory版 成田祇園祭中継
http://www.ustream.tv/channel/%E6%88%90%E7%94%B0%E7%A5%87%E5%9C%92%E7%A5%AD-2012

成田ケーブルテレビ版 成田祇園祭中継
http://www.ustream.tv/channel/narita-gion

配信環境(憶測含む)の違いについて

MCEFactory版は、初日大本堂前の総踊りの際、1カメで階段の上から俯瞰で撮っていました。インターネット回線はポータブルwi-fiを利用していたものと思われます。

成田ケーブルテレビ版は、ケーブルテレビでの生放送の画像をそのままUstreamで中継していたと思われます。複数カメラからの映像を切り替えながら模様を放送していました。

それぞれの配信を見た所感

 MCEFactory版は、回線状況上、致し方ないのですが、やはり画像が粗く、また1カメでしたので、パンやズームなどは駆使していましたが、やはり各町のアップや別アングルで見たい、といったところの欲求が出てしまったのは否めません。

一方、成田ケーブルテレビ版は、放送用に局に飛ばした映像を優先でインターネット回線に載せているので、映像が半端なく綺麗でした。また、地上からの寄りの映像を中心に、複数のカメラの映像をスイッチングしながら、わかりやすい映像で祭りの様子を楽しむことができました。

こうして文字だけ見ると成田ケーブルテレビの映像の圧勝、という印象を受けますが、不思議なことに、個人的にはMCEFactory版の方にライブ感を強く感じました。

成田ケーブルテレビ版の、鮮明かつ複数カットをスイッチングした映像は、編集・完成されたテレビを見ている感覚になり、「いま」成田で行われているイベントの熱気さというのが、いまいち伝わりづらかったです。MCEFactory版は映像が粗く、1アングルなのに、なぜか現場の熱気や「現地にいますぐ行って見たい!」という気持ちをかき立てられました。
この心の動きは、自分自身とても新鮮で、なぜだろう、と自分なりに考えてみました。

・・・と思いましたが、エントリーが長くなってしまいましたので、次回後編に続きを書きたいと思います。