成田ブランド スタートアップフォーラムに参加して その2

「成田国際空港都市「NARITA」×成田ブランド スタートアップ・フォーラム」に参加してきました!
成田ブランド スタートアップフォーラムに参加して その1
のつづき。
前の記事でフォーラムについての全体像を書いたので、それをふまえた上で、自分なりにまとめたことと感じたことなど。
つまり、いいたかったことはこういうことだと思う。
・成田は(今はいいかもしれないけど)そのうち廃れてっちゃうよ。
・地域活性化について真剣に考えなきゃいけないよ。
・成田は魅力的な観光資源があるすてきな街だよ。
・けど、市外の人にはそれが伝わってないよ。みんなは「空港のあるところ」くらいにしか思ってない。
・今までの情報発信だけではうまくつたわらない。組織別にそれぞれPRするのではなく、組織を超えて、市民一人一人、成田市全体でPRしていく。そして、きてくれた人を全員「おもてなしの心」で迎え入れ、ファンを増やしていくことが重要だよ。
すごく、賛成。実際に現状はそうだと思うし、このへんまでは純粋に賛同できました。
各地域の事例も大変参考になりました。
しかし、成田空援隊の紹介あたりから、どうも流れが変わってきて・・・

・成田空援隊の活動にやっかみひがみや、否定的な声もあるが認めてあげよう!
・市民一人一人が成田空援隊の活動を応援しよう!=それが成田一丸となること
・協力してくれない動きが市内で一部ある(ということをにおわせた発言)
・今までの成田の観光PRへの否定
的な空気に、どんどんステージが包まれていくように感じていたのは私だけでしょうか?
【このイベントって、成田空援隊の宣伝イベントなのか!?】
いや、私個人としてはそうは思っていないけれど、そう捉えてしまう人も多いと思う。
個人的に成田空援隊の活動はすばらしいと思う。空援隊の活動はもっと評価されるべきだし、成田市民は応援やサポートをするべきだと思う。
しかし、成田空援隊はあくまで活性化の手段のひとつであるはず。それがステージからは「成田空援隊=活性化のすべて」みたいな空気が伝わってきちゃって、結果的にイベント全体が「成田空援隊のPR、支援活動」みたいになっちゃってたのが、すごくもったいない。
「空援隊を知らなかった人に活動をしってもらい、支援や協力を仰ぐ」という目的は達成できたかもしれないけれど、「空援隊の存在を知っているが認めていない人たちに理解してもらう」という目的は果たせなかったのは、成田空援隊にとっても不本意だったんじゃないのかな。と勝手に思ってみたり。
【今回のフォーラムに欠けていたと思うもの】
何か違和感を感じていたのだが、家に帰ってふとその違和感が何なのか気がついた。
パネルディスカッションのパネリストに、なぜ観光協会が入っていないのか。
開催側があえて不要として声をかけなかったのか、観光協会側が出演拒否したのかはしらないが、成田の観光を担う観光協会なくして、成田を売り出す戦略も何もないと思う。決してうまくはないかもしれないけれど、観光協会だってどう市外にアピールしていくか、暗中模索、試行錯誤しているのでは。成田空援隊と同様、「できることからやっている」はずだ。そこを無視して話をすすめるのは、「オール成田」ではないし、観光協会との溝を深めるだけで、一体感からはほど遠くなる。
焚き付けなければいけないのは、市民の意識であって、各団体の仕事に対する不満ではないはずだ。

そしてもう一点、
フォーラムを通して、参加者側に発言の場はないに等しかった。
これがいわゆる「押しつけ感」みたいな感情を生み出してしまう原因ではないかなと思う。あれだけ関心を持っている市民が集まっているのに、予定調和の結末に、不満を抱く人も少なくなかったのではないだろうか。一人一人が真剣に考え発言できる場、今後のフォーラムに期待したい。
【フォーラムに参加して、成田市のPRのために必要だと感じたこと】
「成田空援隊」市内での認知度アップ
成田空援隊の活動は非常にすばらしいもので、まさに成田の看板としてふさわしい活動をしていると思います。ただ、その存在、活動が市内よりも先に市外で活発化したのが、市内でのやっかみや非協力さなどを生むのではないかなと思います。いわゆる「成田市の看板」として、市民に認めてもらう広報活動も積極的に行う必要があると感じました。
市民一人一人が宣伝マンになる
昨年の正月、iPhoneを使って新勝寺までの初詣の様子を生中継しました。数十人の方が視聴してくださり、成田の街並に感動しました。次の月に実際に遊びにきてくれた方もいました。
また、Twitterを通して、今まで成田のこと全然知らなかった友達が、成田に興味を持ってくれるようになりました。
インターネットを使えば、簡単に一人一人が情報の発信者となれる時代です。こうした技術を使いながら面白おかしく、「成田」を紹介していけば、やがて大きな波になるのではないでしょうか。
【最後に】
とまあ、長々と書きましたが、
何度も書いている通り、成田空援隊はとてもすばらしいし、その活動は賞賛に値すべきです。
ただ、フォーラム全体がそこに焦点を当て過ぎてしまい、若干市民(というか参加者)が置いてきぼり感があったのではないでしょうか。もっと「一体になってがんばろう!」みたいな気持ちをあおるようなフォーラムであったらよかったかなと思いました。

“成田ブランド スタートアップフォーラムに参加して その2” への4件の返信

  1. SECRET: 0
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    こんなイベントがあったんですね!
    知ってたら参加させて頂きたかったです。
    私は成田が地元ではないからこそよくわかるのですが
    成田って住み易いし、環境良いし、子育てにも、
    ビジネスもしやすい、本当に良い所ですよね。
    そして住人の方々の「気」がとても良いです。
    成田の良さをもっとアピールできたらいいなって思います。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    当日、参加できなかったので、こういった情報はホントありがたいです!空港&成田山という武器が2つもあるから、税金、雇用、観光それぞれにおいての依存度が凄まじいですよね。
    スポーツも2強だけでは、衰退です!混戦になって始めて競技のボトムアップになりますよね。何かどちらにも頼らない、第三の切り札はないものでしょうか・・・・。

  3. SECRET: 0
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    >友松ハニー@日本一美味しいパンケーキさん
    事前告知が十分でなかったのかな?残念ですね~。
    ずっと住んでると何もかも当たり前になってしまいますけど、いいところ、悪いところを外からの視点で捉えるという作業は、必要ですよね!
    成田のよさ、伝えていきたいですね!

  4. SECRET: 0
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    >成田の広告屋 あどみるさん
    財政的に逼迫していないから、余裕・油断が生まれているのでは、そういう声は会場でも出ていました。
    成田の持つ素晴らしい観光資源・人的資源のよさは残しつつ、底辺からかき回しておもしろくしていければいいかなーと思っています。