本読みました。「海賊とよばれた男」

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海賊とよばれた男 上
海賊とよばれた男 下

2013年本屋大賞第1位。とにかく評判がよく、尊敬している先輩も大絶賛していたので購入。
「永遠の0」百田尚樹さんの作品。出光興産の創始者出光佐三氏(作中では国岡鐵造)の激動の半生を史実に基づいて描いています。

序章の数ページで感動して涙ぐんだのは、初めて…(笑)
第2次世界大戦ですべてを失った石油小売店「国岡商店」。失業者が街に溢れる中、国岡商店も多分に漏れず、経営困難な状況に陥っていた。誰もがリストラ已む無しと考える状況の中、店主国岡鐵造が放った言葉は、「ひとりの馘首もならん!」
社員を命がけで守ろうとする姿勢・行動は、胸を打つものがあります。そんな店主を慕い、信じてついていく店員たち。社長と社員の絆が熱く描かれています。

とにかく、暑苦しいまでに熱い男たちがたくさん出てきます。「こんな人になりたい」何度思ったことか。

社員を信頼し、会社より日本の将来を憂い、己の信念を最後まで貫き通した男の半生を追うことで、男の生き様というものを深く考えさせられました。経営者とはかくあるべき−下手なビジネス書読むより、この本読んだほうが、よっぽどいいんじゃないのか(笑)

個人的には国岡を助け、決して諦めるなと励まし、身内から疎外されてもそばで国岡商店の繁栄を見届けた日田重太郎が出てくるシーンは、涙なくしては読み進めることができませんでした。日田さん・・・あんたなんて大きい人なんだ。。。

上下巻ボリュームがたっぷりとあるものの、文章は読みやすく、次から次への降り掛かる苦難とそれを熱い志で乗り越える国岡商店の活躍が気になって、読むのが止まらなくなり、あっという間に読み終えてしまいました。

これは絶対オススメ!