明日オープンの「成田空港 空と大地の歴史館」は行くべし!

前回の記事はこちら。
避けて通れない成田空港の歴史。「空と大地の歴史館」6.23オープン。
オープン前日の今日6月22日、12時より開館記念式典と関係者への内覧会が行われ取材に行ってきました。
けーたろーのまちづくりごと。-開館式典テープカット
開館式典テープカット
「地域と空港をめぐる歴史的経緯とそこにかかわったさまざまな立場の人々の苦悩と想い、これらを複眼的な視点からとらえ、この地に刻まれた歴史をできるだけ正確に後世につたえていくことを目指して当館は建設されました。」(パンフレットより抜粋)
成田空港が来る前の地域の様子から、現在、そして未来の成田空港の様子まで以下の9つのコーナーに分けて展示してあります。
(1) どんなところへ (2) 空港のはじまり (3) 1970前後の社会 (4) 流血の日々 (5) 成田開港 (6) 長く重い時間 (7) シンポジウムと円卓会議 (8) 地域にさす光 (9) 成田空港の今・未来
タペストリーに時代背景が書かれています。
けーたろーのまちづくりごと。-タペストリーに時代背景が書かれている
様々な資料が見やすく展示されています。
けーたろーのまちづくりごと。-様々な展示物を見ることができる
反対派の生々しいヘルメットも。
けーたろーのまちづくりごと。-反対派の生々しいヘルメットも
「空港粉砕」と書かれたドラム缶
けーたろーのまちづくりごと。-「空港粉砕」と書かれたドラム缶
やはり激化する反対運動の説明や資料・展示物が目をひきました。
空港建設によりやむなく地方に移住せざるをえなかったおばあさん。死後に移住した住居の押し入れから、「空港絶対反対」と書かれた鉢巻が巻いてある紙袋が出てきたそうです。その中には追いやられた元々の土地の土が入っていました・・・この袋と鉢巻、土も展示されています。
そして戦いの歴史だけでなく、その後反対派と空港とが共に地域で発展していく「共生」の道を模索していく過程も丁寧に紹介されていました。
資料館としてはそんなに広くはありませんが、色々な資料や説明が数多く用意されているので、1時間でも廻りきれないほどでした。かといって、所狭しと並べられているわけでもなく、快適な空間でした。
何が正義で、どこで道がずれたのか。私たちはそこから何を学んだのか。
色々と考えさせられた時間でした。
$けーたろーのまちづくりごと。-成田空港 空と大地の歴史館
「成田空港 空と大地の歴史館」
1.場所…千葉県山武郡芝山町岩山 113-2 航空科学博物館敷地内
2.開館時間…10:00~17:00(入館は16:30まで)
3.休館日…月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
4.入館料…無料

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