本読みました。知の逆転。

知の逆転 (NHK出版新書 395)

内容(「BOOK」データベースより)
「二重らせん」構造を解明したワトソン、「普遍文法」を提唱し言語学に革命をもたらしたチョムスキー…限りなく真実を追い求め、学問の常識を逆転させた叡智6人。彼らはいま、人類の未来をどう予見しているのか。「科学に何ができる?」「人工知能の可能性は?」「情報社会のゆくえは?」―現代最高の知性が最も知りたいテーマについて語る興奮の書。

サイエンスライターの吉成真由美さんのインタビュー集です。科学や教育、ITなどについて、多岐にわたって、それぞれの主観・主張を聴き出し、わかりやすくまとめてあります。

正直、興味のない質問や、あまり共感できない意見もありましたが、なんだか視野は広がった気がします(笑)。
個人的には、音楽家と数学者の脳の違いや、脳と音楽の関係、インターネットが脳に与える影響などについて語られた、第3章オリバー・サックス「柔らかな脳」、ロボット工学は進むべき道を誤ってきた…とあった、第4章マービン・ミンスキー「なぜ福島にロボットを送れなかったか」、普段私たちが享受しているインターネットサービスのほぼ全てに関連しているというアカマイ社について知ることのできた第5章トム・トレイン「サイバー戦線異状あり」あたりが面白かったかな。あとジェームズ・ワトソンの「人間はロジックより感情に支配される」も。

科学好きの方や、未来の世界のあり方、インターネットやITがこれからの人間の生き方にどう影響してくるか、といったことに興味のある方におすすめの一冊です。