本読みました。「Black Box」

伊藤詩織さん「Black Box」読んだ。記憶から抹殺したいような壮絶な体験を、第三者にもわかりやすく整然と記すだけでなく、現在の司法や捜査の仕組みへの問題提起、レイプ被害者救済に関する海外の事例や具体的な提言まで踏み込んでいて、ジャーナリストであることの挟持を感じた。

2人の間に合意があったかどうか、山口氏の行為が犯罪だったか、私には判断できない。けど、この本を読めば、詩織さんが山口氏を糾弾するのが目的ではなく、性犯罪の撲滅と、被害者救済の仕組みを切望しているのがは明白だ。詩織さんに対して、山口氏は、月刊Hanadaや動画で反論をしていたけど、客観的証拠に乏しい理屈で自分の正当性をただ主張しているだけ。最後まで見るに耐えなかった。どちらの言い分が正しいかはさておき、ジャーナリストとしては、詩織さんに軍配があがると判断せざるを得ない。(ちなみに、動画を見て、自分が持った超個人的感想は、控えめに言ってもクズの極み)

詩織さんの事件について話す時、時折女性でさえも、美人局・ハニートラップについての可能性について話すことに驚愕するけど(詩織さんが、というより一般的な話をしているんだと思うけど)、自分は終始、自分の家族にそういったことがおきたら、って考えながら読んでいた。そういった事態に陥った時、この本を読む前なら、きっと目の前の女性に何もできなかっただろう。この本を読んだからって、冷静に、適切に対処できるとも思わない。けど、読む前より、少しだけ寄り添うことはできると思う。

詩織さん、山口氏、どちらかの言い分が正しいかの言い合いには辟易する。私はそんな不毛なやり取りも詮索もするつもりはない。けど、そういった性被害に遭われてしまった方がどうしたら救われるのか、身の回りでそういったことが起こってしまったら、どう寄り添ってあげればいいのか、そういうことを考えていたい。

本読みました。「日本人はどう住まうべきか?」

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ラジオで紹介されて読んでみたいなぁと思っていたら、人生の良き先輩であるN島さんが読み終わったとのことで、お借りしました。ありがとうございます(笑)

内容は、「さまざまな社会問題をふまえ、現代人の幸福を実現する住まいのあり方について、解剖学者と建築家が論じた贅沢対談集」です。(文庫本の裏表紙より引用)

・”持ち家こそがゴール”みたいな価値観は、アメリカが作った幻想
・モンゴルのパオやアフリカのサバンナでは大勢の人数が家に同居している。中こそが公共空間。(プライベートは外)
・完璧な住まいを要求する「住む側」と、責任を取りたがらない「作る側」のサラリーマン化が、どんどん建築を不自由でつまらないものにしている
・アメリカでは角の1 階の家賃を安くして、花屋やカフェを入れる。町並みをつくる
・昔の家制度は、ある意味長期的な視点で「住まい」を考えるためにプラスに働いていた。現代の年間予算というシステムでは、長期的な視点を必要とする都市計画なども、近視眼的にしか考えることができない
・完璧な都市や建物をめざす「ユートピア主義」ではなく、かつて日本人が持っていた「だましだまし」の精神を取り戻すことが肝要

などなど、面白い視点や発見がたくさんあって、興味深く読めました。(うろ覚えで、もしかしたら、だいぶニュアンス違うかも。メモとったりしながら読めばいいんだけど、めんどくさくていつもしない笑)

震災・津波で壊滅的なダメージを受けた街の復興についても、ふたりは警鐘を鳴らしています。津波で被害を受け一斉に高台に移住というが、高台に住むことのデメリットやリスクなどについては一切語られない。予測不能なただひとつのリスクを回避するために、そのリスクを許容せず、一切(あるいは周辺までも)排除するという考え方こそ危険だと口を揃えます。復興について、色々と考えさせられたし、このまま間違った方向に進んでしまうのでは、という漠然な不安を抱えてしまいました。

この本読んで、「人間、その時その時で生活スタイルが変わるんだから、別に家買うことだけがいいとは限らない。子どもが増えたら広い借家に住めばいいし、子どもが大きくなれば、好きなところに小さな部屋を借りるのもいい」みたいなことを高校時代の担任が言っていたことを思い出しました。当時はピンとこなかったけど、今けっこうしみる言葉だよなぁ。

Pジャクソンによる実写化希望w「鹿の王(上・下)」

2015年本屋大賞受賞作品。内容(「BOOK」データベースより)強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!?厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる―。

たまーに文学作品を読みたくなる時がありまして、ちょうどそんな気分の時に、本屋さんでたまたま手に取った作品。

病(ウイルス)発生の謎。帝国の情勢と、それぞれの部族の事情…。それらが複雑に絡み合い、微妙なバランスが保たれている世界が舞台の、極上ファンタジー小説でした。読んでいて、「うわーこれ、ピータージャクソンに実写化してもらいたいわー!」と思っていたら、案の定、作者の上橋菜穂子さんは、この手のファンタジー小説では有名な方だったのですね。。。

ちなみに、どうでもいい話なんですが、作者の名前が中学生の時に好きだった子と同じ名前で、それだけでレビュー☆5つけたくなりますね。本当にどうでもいい話ですね。はい。

作品の話に戻りますと、冒険小説の要素あり、謎解きミステリー要素あり、ナショナルジオグラフィックちっくな自然・共生的な要素もあり、本当にもりだくさんで、大満足でした!上下巻で結構なボリュームありますが、睡眠時間を惜しんで読みふけってしまいました。

支配された王国と、支配した帝国があったり、物語の終盤では一応犯人的な悪者?も出てくるのですが、決して弱者と強者、悪者と善人と、単純に割り切れないところが、この作品の惹かれるところでした。

ブックレビューでは、登場人物や舞台が多いといった意見も目につきましたが、登場人物はそれぞれ魅力的だし、丁寧に描写されているので、具体的なイメージも湧きやすく、個人的にはあまり気になりませんでした。

主人公のヴァンは、もう読み進めていくうちに、ロード・オブ・ザ・リングでアラゴルン役だったヴィゴ・モーテンセンでしかイメージできなかったし、もう一人の主人公ホッサルの父は、同じくガンダルフ役のイアン・マッケランだったんだよなぁ。けど、なぜかホッサルは窪塚洋介イメージだった(笑)繰り返しになるけど、そんな謎の配役で、ぜひロード・オブ・ザ・リングチームで実写化してもらいたいと思うのでありました。

読みました。「貯金兄弟」

有名国立大卒で広告マンになった、金遣いの荒い兄・宗一郎と、高卒で消防士になった貧乏性の弟・翔太。金銭感覚が正反対の兄弟の人生を追いながら、生涯年収や貯金、生命保険や住宅ローンについて学べる本。

経営コンサルタント・竹内謙礼さんと、公認会計士・行政書士の青木寿幸さんの共著第4弾です。

一般のビジネス書の形式と違い、小説のストーリーのなかにマネー・ファイナンスに関する知識を散りばめられているので、ついつい物語の展開が気になり、飽きずに読み進めていくことができます。

この「貯金兄弟」では、「知識豊富な弟・翔太が、兄の宗一郎や他の登場人物にファイナンスに関する知識を教えてあげる」といった場面がよく出てきます。「知らない人と知っている人の会話なので、非常にわかりやすく、頭に入ってくる気がします。

また、性格の違う兄弟の確執を中心に、お金に振り回される登場人物の人生が、その悲哀とともに描かれていて、物語としても非常に面白く読めました。(個人的には「切り替えろよ」の浜崎が好みでした笑)

文章全体は、非常に軽いタッチでユーモアたっぷりに書かれていて、すぐに読めます。お金のことや将来のことは、何となく難しかったり気が重くなったりで目を背けがちですが、いつかは必ず考えなくてはいけない時期が誰にでもやってきます。ビジネスマンになりたての方はもちろん、結婚を考えている方や、将来のお金に対して漠然とした不安を抱えている方は、ぜひお手にとってご一読していただければと思います。

本読みました。「Webデザイン・コミュニケーションの教科書」

Webサイトを通じて、ユーザーとどうコミュニケーションを築きあげるか。また、サイト構築にあたり、発注者やチームとのコミュニケーションをどう取っていくか。具体的な事例をあげながら、その本質に迫る、まさに「教科書」の名にふさわしい良書でした。

「Webデザイン」と聞くと、とかく技術・理論・トレンドの話に終始しがちですが、この本で一貫して語られるのは、「何の為の技術・理論・トレンドか=相手に伝えるべきことを伝えるため」、つまり、関わる人とのコミュニケーションの大切さです。

技術・理論は無論重要ですが、それらだけでは十分ではありません。「相手が(本当は)何を欲しているのか」それを汲み取る力が必要だ、ということをこの本は言っています。例えば、発注者が「サイトをリニューアルしたい」という要望の裏には、「サイトを通じた通販の売上を増やしたい」等の目的があるはずです。「リニューアルしたいと言っているから、トレンドに乗った見映えの良いサイトにする」のではなく、本来の目的達成・問題解決のために、発注者との深いコミュニケーションが必要になります。

また、Webデザインは、明確な理由(根拠)に裏打ちされるべき、と、この本を読んでいてあらめて感じました。なぜアイコンを使用するのか、なぜこの大きさなのか、どうしてこのフォントサイズなのか…。発注者から質問された時に、それらを「何となく」ではなく、明確な理由を説明できなくてはなりません。この辺りは、Webデザインに限らず、デザイン全般、あるいはビジネスにおいても、当てはまることだと思います。自分でも常に自問自答しながらデザインしていかなくては、と思わせられました。

「Webデザイン・コミュニケーション」とありますが、この本は決してWebデザイナーのためだけの本ではありません。繰り返しになりますが、あくまで「Webデザイン」というひとつのものを通じて、作成に関わる人間、ユーザーとのコミュニケーションをどう考えるか、について語られている本ですので、サイトを発注する側、さらには、業種に関わらず社会人になりたての方、仕事上で人間関係に悩みを抱えている方など幅広い方にオススメできる本だと思います。
また、日常生活において、パソコンの操作やWebサイトについて詳しい人に聞いた時、あるいは家電量販店の店員さんに質問した時など、相手が生き生きと専門用語を羅列しながら、聞いてもいないことまで延々と喋り続ける・・・そんな経験ありませんでしょうか?そんな方たちにも、そっとこの本を手渡したいな、と思いました(笑)

 

本読みました。賢く生きるより辛抱強いバカになれ

京セラの創業者、「経営の神様」稲盛和夫さんと、iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授の対談をまとめた本です。

偉業を成し遂げた2人には、理系出身、工場経営者を父に持つ、愛妻家・・・など共通点があるそうです。自らの原点である父の存在や、栄光を掴むまでの挫折続きの人生、仕事観、リーダー感、これからの課題などなど、多岐にわたるテーマの中から、2人の価値観が垣間見られた気がしました。

特に、山中教授の話からは、iPS細胞について詳しく知ることができました。簡単な仕組みや、発見に至るまでの紆余曲折、現在抱えている課題と今後の展望など、サイエンス的な意味で、知識を深めることができました。

一方、稲盛さんの話は、一言一句が含蓄にあふれ、身にしみました。経営者として何に重きをおくべきか。「心」「考え方」がいかに大事か。基本が分かっていれば、自ずと出てくる行動は決まってくる。非常にシンプルで、明快。純粋な生き方に感銘を受けました。

読み終え、謙虚な気持ちと自己研鑽の心、「大義」(目的)が大事だと強く感じました。お2人の現在の地位や名声、評価は、自らの信念にしたがい、愚直なまでに一貫した姿勢で物事に取り組んだ結果にすぎないのでしょう。稲盛さんの本をもう少し掘り下げて読んでみたくなりました。

本読みました。「嫌われる勇気」

「嫌われる勇気」というタイトルと、帯の「自由とは他者から嫌われることである」というキャッチコピーから、近年よく見る「言い切り型自己啓発書」と思いきや、(いい意味で)予想に反して、中身はぜんぜん違いました。

フロイト、ユングに並ぶ心理学者アドラーの教えを、哲人と青年の対話形式でわかりやすく解説。ただ体系的に解説しているわけではなく、「青年」にアドラー心理学に懐疑的、時に否定的な立場をとらせているので、わかりづらいところもすんなり理解できます。

アドラー心理学では、トラウマの存在を否定し、過去にとらわれず、「いま・ここ」にフォーカスをあてています。「不安だから外に出たくない」という原因論ではなく、「外に出たくないから不安という感情を作り出している」という目的論で語られるアドラー心理学は、確かに衝撃でした。発想の転換というか、物事の捉え方ひとつで、自分の感情が整理されたり、余裕が持てるということが、実感できる考え方でした。

「他人が自分をどう思うか、はコントロールできない。コントロールできるのは自分の感情だけである」といった考え方は、文中にもありますが、「7つの習慣」にも相通ずるところがあると思いました。(ってか、アドラー心理学のエッセンスを取り入れているのだと思います)

ここ数年の自分の気持ち、というか「こうあろう」とぼんやり感じていた自分自身の在り方が、アドラー心理学のそれと似通っている部分が多々あったので、非常に共感出来る内容でした。しかし、実践するには大いなる「勇気」と「覚悟」が必要だとも改めて実感しました。

冒頭にも書きましたが、タイトルや帯のキャッチコピーは、「嫌われる」ことが幸福への一歩、みたいな印象を与える気がして、正直あまり好きではありません。(目を引いたり、勘違いして手に取る人がいることは否定しませんがw)

アドラー心理学は、生きづらさ、息苦しさを感じることの多い現代を生きる人の何人かには、福音になるのではないでしょうか。実践とまではいかなくとも、このようなものの見方がある、と知っているだけで、ずいぶんと生きやすくなると思います。
とても読みやすく、物語としても引き込まれるので、あっという間に読んでしまうと思いますが、読書が苦手な方は、アドラー心理学関連の漫画もたくさん出ているので、そういったところから入るのもいいかもですね。

まんがで身につく アドラー 明日を変える心理学 (Business Comic Series)
マンガでやさしくわかるアドラー心理学
コミックでわかるアドラー心理学 中経☆コミックス
・・・いずれも読んでませんが。。。w

本読みました。顧客と最高の信頼関係を作る営業ツール

顧客と最高の信頼関係を作る営業ツール

最近、この手の本はめっきり読まなくなってしまいましたが、先日会社の先輩と、営業ツールの話をしていた際、「今ちょうど役立ちそうな本を読んでいる」と貸してくれたので、読んでみました。

内容は、一言でいえば、「見込客や既存客に対して、月1回の個人通信(個人版ニュースレター)を送り続けなさい」というもの。ネタ探しや配布方法、構成、継続するために必要なこと、著者の顧客?の成功事例などが一通り書いてあります。

個人通信のようなツールを今まで作ったことのない方や、作りたくてもどうすればいいかわからない…といった方には入門書としていいかも。ただ、個人通信を作ってみたことのある人は、たぶん物足りないと思います。一度作ってみたことある人は、きっとその過程で色々試行錯誤してきたと思うのですが、それ以上のノウハウはほとんど書いてない気がします。(読むよりやってみろ的な)

保存してもらいやすくするために、ファイリング用の穴を開ける、または穴をあけるところに●をあらかじめ印刷しておく、というTIPSは面白かったかな。何かのときに使ってみようと思いました。

これを教科書というか、ひとつの標準として、会社でそれぞれ個人通信を作る勉強会を開いたり、新人教育の一環として使うといった用途にはいい本かも。

後は、成功事例だけじゃなく、色々な方が実際に作った個人通信を巻末にたくさん載せたりすると、この本の価値がずーっと高まるかなーと思いました。

本読みました。知の逆転。

知の逆転 (NHK出版新書 395)

内容(「BOOK」データベースより)
「二重らせん」構造を解明したワトソン、「普遍文法」を提唱し言語学に革命をもたらしたチョムスキー…限りなく真実を追い求め、学問の常識を逆転させた叡智6人。彼らはいま、人類の未来をどう予見しているのか。「科学に何ができる?」「人工知能の可能性は?」「情報社会のゆくえは?」―現代最高の知性が最も知りたいテーマについて語る興奮の書。

サイエンスライターの吉成真由美さんのインタビュー集です。科学や教育、ITなどについて、多岐にわたって、それぞれの主観・主張を聴き出し、わかりやすくまとめてあります。

正直、興味のない質問や、あまり共感できない意見もありましたが、なんだか視野は広がった気がします(笑)。
個人的には、音楽家と数学者の脳の違いや、脳と音楽の関係、インターネットが脳に与える影響などについて語られた、第3章オリバー・サックス「柔らかな脳」、ロボット工学は進むべき道を誤ってきた…とあった、第4章マービン・ミンスキー「なぜ福島にロボットを送れなかったか」、普段私たちが享受しているインターネットサービスのほぼ全てに関連しているというアカマイ社について知ることのできた第5章トム・トレイン「サイバー戦線異状あり」あたりが面白かったかな。あとジェームズ・ワトソンの「人間はロジックより感情に支配される」も。

科学好きの方や、未来の世界のあり方、インターネットやITがこれからの人間の生き方にどう影響してくるか、といったことに興味のある方におすすめの一冊です。

本読みました。ネットで儲ける王様のカラクリ ~物語でわかるこれからのWebマーケティング

ネットで儲ける王様のカラクリ ~物語でわかるこれからのWebマーケティング

成田に縁のある(笑)経営コンサルタント竹内謙礼さんの本。
企業がホームページで売上を伸ばすにはどうすればいいのか、どうしてはいけないのか。をストーリー形式でわかりやすく解説しています。
物語は、大手ホームページ制作会社に務める平木と、同級生で地元で家族で花屋を経営している城之内が、ある日入れ替わってーという設定で進んでいきます。ホームページ制作の金額の設定についてや、大手に勝てない中小企業がネットで利益を出すためにはどういう戦略をとったらよいのか・・・竹内さんがコンサルタントとして積み上げてきた実績や経験則が、随所にちりばめられています。

「うちもホームページ作って売上のばそう!」とか、何の考えもなしに言う経営者の方すべてに読んでもらいたい本。
ちなみに、私はこの本を読んで、数年前、知り合いの中小企業の社長さんに、「ホームページを作りたい」と言われ、話を聞いたところ、「『太陽光発電』と検索したら上から3番目くらいにうちの会社が出てくるようにしてよ」と言われ、びっくりしたことを思い出しました(笑)

この本にもありますが、特に資金的にも人的にも大手に劣る中小企業がホームページを活用する場合、ネットショップ単体で売上を増やす、というのは難しいのだと個人的にも思ってます。ホームページに幻想を抱くのではなく、顧客を呼び込むツールのひとつとして、チラシやDM、メルマガ、電話勧誘、御用聞き…などと並列に捉える必要があるのだと感じました。

ちなみに、この本、何となく電子書籍で読みたかったのですが、購入時はAmazon Kindle版はまだ販売していなかった(今はKindle版も販売しています)ので、google Playブックスで購入しました。googleの電子書籍、文字の大きさ変えたりできないし、使いづらかったです。。。

■追記■
ちなみに、竹内先生のホームページはこちら。無料のメルマガも面白い。どこかのビジネス書籍に書いてあるような底の浅い経営論や抽象論が書いてあるメルマガ読むより、ずっと勉強になります。読み続けてると、さらにこの本の理解が深まると思います。

■追記2■
「Facebookで顧客とつながって売上アップ!」とか言ってる人たちにも一読してほしい(笑)